近年増加しているSUP(スタンドアップパドルボード)の事故について。
SUPは初めてでも楽しむことができる注目のアクティビティ。
沖縄の綺麗な海でのSUPを使ったクルージングはとても気持ちが良く
非日常を感じることができる当店ガイドもおすすめするアクティビティです。
だからこそ命を落としたニュースを見ると胸が痛みます。
SUPを安全に楽しんで欲しい、沖縄でのSUPクルージングを楽しく体験して欲しい。
そんな想いからSUPの事故が増えている原因について、事故の防止策、ツアーをおすすめする理由をSUPインストラクターが解説します。
記事監修者 長澤伸和
沖縄でSUPショップ歴6年
沖縄で10年以上マリンレジャーを行う海のプロ
資格
SUPA公認ベーシックインストラクター (SUPインストラクター)
BSAC EFR&ファーストエイド(救急法・心肺蘇生法)、
BSAC ライフセイバー
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SUPは安全性の高いアクティビティ
SUP(スタンドアップパドルボード/サップ)はそもそも安全性の高いアクティビティです。
サーフィンボードとは異なり、成人男性が寝転んでも大丈夫な大きさのSUPは安定感があるため穏やかな海で行えばまず海に落ちることはありません。
またSUPの舵となるパドルについて。
こちらも正しく使うことができていれば、7歳くらいのお子様でも扱うことができるもの。
当店でもお子さまから60歳くらいの方まで、様々な年代の方が
SUPボードの上に立ち沖縄の海でクルージングを楽しまれています。
こんな安全なSUPですが、沖縄だけではなく全国で、なぜ事故が起きるのでしょうか。
SUPの事故が起こる原因
報道されているニュースを見ていると、全て知識があれば防ぐことができた事故だなと実感します。
報道された悲しいニュースの数々ではSUPを正しく使用していないことや、海況や風向きの確認を行っていないことがわかります。
どのようなことが事故を引き起こす原因になるのか、解説します。
風向きを確認していない
SUPだけではなく、海のアクティビティ全てに言えることではありますが
風向きはとても重要です。
SUPやマリンアクティビティの事故に関しては風向きが原因で引き起こされたものがほとんどと言っても過言ではありません。
当店のようなツアー会社では風向きを確認し、危険はないか判断しツアー催行の可否を決定しています。
海は一見、穏やかなように見えても風向きによってはとても強力な力で流されてしまうことも十分あり得ることは必ず覚えておきましょう。
岸に向かって流されるのであれば全く問題ありません。
しかし沖に流されてしまうのであれば力のある男性でも岸に戻ることが困難なケースもあります。
いくら漕いでもスタートした岸に戻ることができない。
体力だけが奪われ、陸からほど遠くに流され遭難してしまう。
このようなことは必ず起こり得るのです。
経験を積んだガイドインストラクターでも、風の強さによっては陸に戻れないケースも。
風向きと風の強さを事前に確認することはSUPを行う上で必須です。
ライフジャケット等を着用していない
ライフジャケットなどの浮具をつけていないことも事故の原因になります。
海上保安庁でもSUPを行う際はライフジャケットの着用を推奨しています。
以下引用文です。
SUPの特性上、気象海象の状況やボード上のバランスの影響でボードから海上に転落することが多くあります。ボードには浮力があるので海上からボードに戻ることは困難ではありませんが、何度も海中転落を繰り返す内に体力を消耗し、そのまま漂流する事故(帰還不能)が多く発生しています。
引用元:海上保安庁
陸から近い場所で遊んでいたとしても、海況によって何度も海に転落していると体力を消耗し、ボード上に戻れなくなってしまうということも考えられます。
特に深い場所でSUPを行う場合、自分自身が浮力を身につけていない状態でボード上に上がるのは思っているよりも体力を消耗し、そのまま溺れてしまうというケースも。
ライフジャケットを着用しないことで起きた命を落とす事故も多く事例があります。
慣れている人でも必ずライフジャケットを着用しましょう。
リーシュコードをつけていない
SUPにはリーシュコードという付属品がついています。
リーシュコードとはボードと自分の足を繋ぐもの。
繋いでいることで転覆した際にボードが遠くに流れてしまうことを防ぎます。
リーシュコードをつけていないと、ボードから落ちた際にボードだけが流されてしまう事態になり何も浮力のない状況で海に置き去りになってしまうというケースも。
海外輸入等の安いSUPボードにはそもそもリーシュコードがついていないものもあります。
使用前にはリーシュコードがあるか、しっかり身につけられているか確認しましょう。
漕ぎ方を知らない
SUPは誰でも気軽に楽しめるアクティビティですが漕ぎ方にはコツがあります。
パドルの使い方や、方向転換、早く進むための身体の使い方など。
これを知らず自己流で行うと、思っている通りにボードが動かず流されてしまったり進まず体力を消耗します。
漕ぎ方が原因で事故になるという事例も少なくありません。
現在Youtube等の動画配信サイトでも漕ぎ方やターンの方法が紹介されているものもありますが、動画で見るのと実際に海で行うのでは全く違います。
自己流でSUPを扱うのは避けた方が良いでしょう。
場所が悪い
SUPを行う場所(ビーチ)が原因で事故になるケースも多くなっています。
海は、そもそも危険を伴う場所です。
- 地形の影響で渦のような海流が発生し、泳ぐことさえ困難な場所
- 潮の満ち引きが原因で陸の岩場に打ち付けられそうになる場所
- 風の影響を強く受け、最初は穏やかでもどんどん波が高くなる場所
などビーチによって特性は様々です。
SUPをはじめマリンアクティビティを行う業者は、ツアーの開催をする海について熟知しています。
- この風向きだと危険だ
- あのエリアには近づかない方が良い
- あそこは船の通り道だから絶対に近づいてはいけない
大勢、人がいるからといって初めての方がそのビーチで遊ぶ際には思わぬトラブルに巻き込まれてしまうケースも少なくありません。
最悪、自分だけではなく他の人に怪我をさせてしまい加害者になるケースも。
行うビーチの特性を知った上でSUPをはじめとしたマリンアクティビティを楽しみましょう。
SUPの事故を防止する方法
SUPの事故を防止するためには、下記を行いましょう。
詳しく解説していきます。
風向きの確認は必須
SUPを行う上で風向きと風の強さの確認は必須です。
安全にSUPを行うためには必ずチェックしましょう。
どの風向きが安全なのかは、ビーチによって異なります。
近くの場所にある2つのビーチを比較しても、影響を受ける風向きが異なる場合も多くあります。
自分がアクティビティを行うビーチの特性を知った上で、風向きと風の強さを確認すると良いでしょう。
また、沖縄は春頃に1時間以内に風向きがクルクルと変わる天候も存在します。
沖縄の方言で「ニービチカジマーイ」と呼ぶ春の嵐です。
北風から南風に変わるため、今までSUPを楽しめていた海が急変し、漕いでも漕いでも進まないという事態になることも。
知識として覚えておくことで、この日は危険だからSUPはやめようなどの判断ができるようになります。
海況を確認し無理に行わない
「無理をしない」
SUPをはじめとしたマリンアクティビティにおいて事故を防ぐために重要なことです。
人によって運動神経や体力、スキルはそれぞれ。
同じ海況でも、SUPに安全を楽しめる方もいれば、スキルや体力が追いつかず危険を伴う方もいます。
自分のスキルや体力と見合った海況でツアーを行いましょう。
また当日の健康状態も非常に重要です。
二日酔いや風邪気味、貧血等、アクティビティに支障が出そうな場合は控えることで事故を防止することができます。
浮力のあるものを身につける
SUPを行う際は、ライフジャケットをはじめとした浮力を必ず身につけましょう。
現在、ライフジャケットは様々なものが販売されています。
スタイリッシュなものから、カバンのような形のものまで様々です。
自分の体型に合うものを選ぶことが事故防止につながりますし、快適にSUPを楽しむことにおいても重要です。
SUP機材の正しい使い方を学ぶ
SUP機材の正しい使い方を学ぶことが事故防止につながります。
パドルの使い方や、リーシュコードの身につけ方について。
また、メンテナンスも重要です。
正しく使えていたとしても、機材自体が劣化したり破損したりしている場合は
事故につながる可能性もあります。
日頃のメンテナンスや使いおわった後の洗浄は欠かさず行い、使用前にもしっかりとチェックしましょう。
慣れていない場所でのSUPは控える
慣れていない場所でもSUPは控えましょう。
SUPでのクルージングはハマればハマるほど、色々な場所で体験したい!と思うのではないでしょうか。
しかし、場所によって特性が違うことから慣れていない場所では思いもよらなかった海況から事故につながるというケースもあります。
もしも普段と違う場所でSUPを行いたい場合は、その地を熟知しているガイドインストラクターのツアーに参加するのがおすすめです。
沖縄でのSUP体験はツアー参加がおすすめな理由
沖縄でのSUPについて。
沖縄でのSUPが初めての方は特に、ツアーに参加することがおすすめです。
当店をはじめとした海をよく知るツアー会社では危険な場所、海況ではツアーを行いません。
ビーチを熟知しているため、初心者の方でも安全に楽しめるポイントでツアーの催行を行うことが可能です。
人数や、天候、ポイント等をしっかり確認した上でツアーを催行しているため、
警察にしっかり届出を出しているツアー会社ならまず事故に巻き込まれることはほとんどないと言っても良いでしょう。
たまにSUPボードのレンタルのみを行なっている業者もありますが、レンタルの利用はあまりおすすめしません。
ガイド不在でレンタルボードで流されてしまったというケースも多く存在します。
慣れていない方、沖縄でもSUPが初めての方はレンタルではなくツアー参加がおすすめです。
SEAJOYの沖縄SUPツアーについて
SEAJOYは沖縄恩納村にあるSUP・シュノーケリングの専門店。
当日の海況に合わせて一番穏やかなポイントを選んでSUPツアーを開催しているため、初めての方でも綺麗な海を見ながらのツアーをお楽しみいただけます。
初心者の方でも95%以上の方がSUPボード上で立つことに成功しています!
2024年でSUPツアーを行って6年目になりますが、毎朝海況をチェックしてツアー開催を判断しているため事故等もございません。
沖縄でSUPをやりたいけど、不安があるという方は、まず一度お気軽にLINEやお電話でご相談ください。
受付担当スタッフが最適な方法やアドバイスをご提案します☺️
SEAJOYのお問い合わせ詳細はこちら
>https://seajoy.jp/contact
ベテランガイド貸切制のツアーだから自由度が高い
当店のツアーは全て貸切制。
2名以上の1グループに1人のベテランガイドが付くため、グループのペースに合わせてツアーを行うことが可能です。
- のんびりSUPクルージングを楽しみたい
- SUP経験者で様々なポイントを探索したい
- 綺麗な景色で映える写真が撮りたい
- 綺麗な景色のポイントでSUPの上でただ寝っ転がって癒されたい
- お子様のペースに合わせて初めてのSUPを楽しみたい
- SUPで長距離を漕いでみたい
などグループに合わせたツアーを行うことが可能。
ツアーは内容が決まっているから、周りに合わせたないといけないから嫌だという方にも満足してもらえるツアーとなっています。
SEAJOYのSUPツアーの詳細はこちら
>https://seajoy.jp/okinawa-sup
質問等、お気軽にご連絡ください♪
※当記事はリンクフリーです。
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SUP事故の原因や防ぐための方法を多くの方に知っていただくためにぜひ活用いただければと思います!